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30年来の想いが
47歳を迎えようやく叶いました
紫禁城、現在は故宮博物院


黄金色の瑠璃瓦が
どこまでもどこまでも続いて
様々な屋根の形が変化に富んだ
見事な景観を作っています


 1924年11月4日16時10分
清国最後の皇帝溥儀は
正面に見える神武門脇の通用口から
2人の妻とともに静かに退城
門前には行くあてのない太監と宮女が
呆然と佇んでいたそうです
その翌年1925年には 
故宮博物院として参観開始


映画「ラストエンペラー」
刑期(思想改造)を終えた溥儀が
入場券を買い太和殿の玉座に向かう
そして、あることを確かめる
珠玉のラストシーンが浮かびます

 
夫の話しかける声も耳に入らず
叫び出したいほどの感動も声にはならず
靄に覆われた故宮がさらに涙で霞み
ここにいるのがなんだか
自分じゃないような気もして
しばらく、ただ、そこに在りました



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冒頭の写真の景色は
あの山の頂から見たところ




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とーんでもなく広く
後宮に至ってはさらに複雑怪奇
夢中になりすぎると
自分がいる場所がわからなくなる
半日観光コースなんて
故宮を見たことになるのかしらー
もったいないわ


昔、上海に行って以来
旅先としてはどうも
積極的になれなかった中国ですが
それでも故宮だけは制覇したいと
極寒を承知で無理やり旅程を組み 
丸2日ランチも我慢し歩き回りました
それでもまだまだ足りない




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あれこれ疑問を調べているうちに
また別の新しい疑問が湧いてきて
実際にこの目で確かめたくなるのです


公開されているエリアであっても
解明されていないことが多く
非公開エリアはさらに謎めいて.....
宇宙のように果てがない
まさに地上の天空
=紫微垣(しびえん)


帰国便の中で再訪を夫に宣言
私はきっと病気なんだろうな



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