急に寒くなったのと
先週末から節操なく飲み続けたせいで
とうとう風邪をひいてしまった
情けない・・・
S62年刊行、林真理子さんのエッセイ
「食べるたびに、哀しくって・・・」は
私の人生において、最も多く
ページをめくった本だと思う
食べ物について描かれてはいるが
食べ物の本ではない
アツアツ餡パンやカレーの話に
お腹を鳴らしていると....
少女の持つ微量の毒、無意識の悪意に
チクっと、時にグサッとやられる
油断も隙もない
「じゃがいも畑とコーヒー牛乳」は
秀逸すぎて思わず唸る
何度読み返しても喉仏が苦しくなる
あとがきの一節を紹介
林真理子さんの得意とする
自虐的で皮肉な感じが滲んでる
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みりん干しで育った田舎の少女が
あんみつで育ち、そして、
男の部屋で飲む
コーヒーの味を知るようになる
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この本を近所の古本屋で購入して
そろそろ四半世紀
後にも先にもこんな価値ある100円って
ないだろうなぁ
本の力ってやっぱりすごい!
明日は関東地方も雪になるとか
週末まで2日
コメント
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私は偶然にも重なる体験がいっぱいあるせい?
いつも本当に切なく、懐かしく、楽しく読んでます。
いくつもの矛盾する感情が、なぜか不思議に調和する本です。